佐野 成宏 (テノール)

Shigehiro Sano (Tenor)


 

 東京藝術大学声楽科卒業後、アリゴ・ボイト音楽院(伊)に留学。‘92年の関西日伊コンコルソ第1位・ミラノ大賞受賞をはじめ、F・ビニャス国際声楽コンクール3位等多くの国際コンクールで入賞する。

 

‘96年テアトロ・レージョ(パルマ・イタリア)でヴェルディ『レクイエム』のテノールソロとしてデビュー。以降スイス、オーストリア、ドイツ、スペインなどヨーロッパ各地、南米等で数多くのコンサート、オペラに出演する。

 

’01年にはローマ歌劇場でのプッチーニ作曲オペラ『つばめ』(プルニエ役)に、芸術監督である指揮者ジェルメッティ氏の強い希望で出演し高評価を受ける。主演したオペラは、ヴェルディ作曲『椿姫』、『ドン・カルロ』、『リゴレット』他、プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』、『トスカ』、ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』、ビゼー作曲『カルメン』等があり、いずれも卓越した歌唱と存在感は圧倒的であると同時に、小澤征爾指揮ベルリオーズ『ファウストの劫罰』 ファウスト役などで高い音楽性も評価されている。

 

‘09年4月に開催された「天皇皇后両陛下ご成婚50周年ご即位20周年記念祝賀コンサート」に出演。同年6月から出演した佐渡裕指揮 兵庫県立芸術文化センターでの「カルメン」(全7公演)では存在感ある演技と音楽表現で今までにない評価を受ける。

 

‘14年9月にはヴェルディ作曲「DON CARLOS」フランス語5幕版日本初演にタイトルロール・ドンカルロス役で出演、円熟した歌唱で観客を魅了した。

 

‘15年12月には佐渡裕指揮サントリー1万人の第九/兵庫芸術文化センター管弦楽団10周年記念ツア−10公演にテノールソロとして出演。

テノ-レ・リリコとして光り輝く声を持ち、オペラの舞台には欠かせない存在感のあるプリモとして活躍するテノール歌手である。

 

只今美しいイタリアの情景写真とコラボしたCD「ITALIA」,懐かしき歌を集めたCD「にっぽんの歌」が絶賛発売中である。